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薬食同源 提供:岡 希太郎

第6話 ヒマシ油とオリーブ油

 ヒマシ油もオリーブ油も日本薬局方の医薬品です。還暦を過ぎた人なら、子供の頃に飲んだヒマシ油の味を憶えています。ヒマシ油の原料は唐胡麻といって、ゴマ科の植物のようですが、実はトウダイグサ科で、食用にはなりません。

 ヒマシ油は優れた天然の下剤ですが、兎に角不味い!死ぬほど不味い!そんな不味い油が今でも病院で使われています。ヒマシ油は優れた下剤なのです。

 ヒマシ油の主成分はリシノール酸で、オリーブ油のオレイン酸とそっくりです。オレイン酸は美味しい油ですが、驚いたことに下剤にもなるのです。聖路加病院で100歳まで頑張る日野原重明先生は、毎朝大匙1杯(約15グラム)のオリーブ油を欠かしません。

 さてヒマシ油の1回用量は、日野原先生のオリーブ油とほぼ同じです。これは偶然の一致でしょうか?それとも日野原先生の薬食同源の知恵でしょうか?どちらにしても日野原先生は便秘と縁のない人に違いありません。

 オリーブ油のオレイン酸は吸収されにくいので、一部が大腸に達して潤滑油の役目を果たし、腸の運動を助けます。そういうオレイン酸の性質は、皮膚に馴染む塗り薬としても最適で、オレイン酸を配合した軟膏やクリーム剤が、医療用で60品目、大衆薬なら138品目もあるのです。
 前回紹介した青色魚を、オリーブ油でソテーすれば、血管にも消化管にも優しい地中海薬膳の出来上がりです。

●役に立つ参考資料:気になる病気ガイド(提供者:アステラス製薬)
http://www.astellas.com/jp/health/healthcare/

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