骨粗鬆症と低栄養予防
毎年9月は厚生労働省制定の「食生活改善普及運動月間」です。今年のテーマは、「野菜摂取量の増加」「食塩摂取量の減少」及び「牛乳・乳製品摂取量の増加」の3つです。今回はその中から乳製品を使ってみました。
鮭とほうれん草を組み合わせたグラタンは高齢者に不足しがちな「たんぱく質」としっかり摂りたい「カルシウム」の摂取に最適なメニューです。料理に乳製品を取り入れることでカルシウムの補給になる他、鮭には良質なたんぱく質、ビタミンDも豊富なため、カルシウムの吸収を助けてくれる作用があります。加齢とともに起こりがちな骨粗鬆症の予防、また高齢者に起こりやすい低栄養予防におすすめの1品です。
◆合わせて摂りたいレシピ 「小松菜としめじのナムル」
小松菜はカルシウムが豊富でビタミンAも摂取できます。またしめじを合わせてビタミンDも摂取。適度な運動と組み合わせることで骨を丈夫に保つことができます。
管理栄養士
田村 佳奈美
鮭とほうれん草の簡単グラタン
<材料(2人分)>
- 鮭切り身(焼・皮と骨を取る) 2枚分(140グラム)
- ほうれん草(ゆで) 100g
- マカロニ(乾) 40g
- たまねぎ(薄切り) 1/2個(140グラム)
- 牛乳 300ml
- 生クリーム 50ml
- オリーブオイル 大さじ1
- バター 20g
- 小麦粉 大さじ1(15グラム)
- コンソメ顆粒 小さじ1/2(2.5g)
- ピザ用チーズ 80g
<作り方>
1. 鍋にバターとたまねぎ、ほうれん草、コンソメを入れ、中火で炒めます。火が通りましたら小麦粉をいれ、だまにならないように弱火で全体をなじませます。
2. 1.に牛乳とマカロニを入れ、中火にかけます。
3. マカロニが柔らかくなりましたら、食べやすい大きさに切った鮭を入れ、弱火にしたあと生クリームを入れなじませます。
4. 耐熱皿に3.を入れ、上からピザ用チーズを振ります。
5. オーブントースターでチーズに焼き色を付けたら完成です。
調理のポイント:
ホワイトソースは小麦粉をバターや他の具材とよくなじませてから作ると、だまにならず上手にできますよ。鮭に塩味がありますので、コンソメは控えめにしています。
エネルギー:453kcal 鉄:1.4mg
たんぱく質:35.4g ビタミンB1:0.27mg
脂質:44.1g ビタミンC:17mg
炭水化物:38.2g 食物繊維:3.7mg
カリウム:900mg 塩分:3.1g
カルシウム:252mg
薬剤師
伊藤 あゆみ