腎臓にやさしいレシピ
新学期がはじまりました。学校における健康診断項目には必ず尿検査がありますが、一部地域では、この尿検査を学校薬剤師が行っています。今回は尿検査で早期発見・早期治療に繋がる『腎臓』をテーマにレシピを考えました。
腎機能が低下した場合、程度により食事制限は変ってきますが、たんぱく質や塩分の摂り過ぎには注意しましょう。つなぎにパン粉や牛乳を使わず、少量の卵と春雨で代用し、余分なたんぱく質をカットしたハンバーグは腎臓に優しいです。一緒に摂りたいメニューとしてコールスローサラダはいかがでしょうか?野菜はカットしてから水にさらせばカリウムを減らすことが出来ます。ハムなどの加工品は塩分が多いので食べる量など注意しましょう。
「コールスロー」
福島学院大学食物栄養学科
管理栄養士
田村 佳奈美
春雨入りハンバーグ (腎機能が低下した方へのレシピ・低たんぱく)
<材料1人分>
- 合いびき肉 60g
- たまねぎ(みじん切り) 20g
- 春雨(乾燥) 10g
- 溶き卵 10g
- 塩コショウ 少々(食塩0.2g)
- いんげん(3~4cm) 20g
- にんじん(薄切り) 20g
- ミニトマト(半分に切る) 1個(10g)
- サラダ油 小さじ1と1/2
- ケチャップ 5g
- 中濃ソース 5g
- 水 大さじ1
<作り方>
1. にんじん・いんげんを切り、多めのお湯でさっとゆでます。たまねぎはゆでた後に水気をよく絞ります。春雨は熱湯で1~2分固めにゆで、2~3cmにざく切りします。
2. ひき肉、たまねぎ、春雨、溶き卵、塩コショウを混ぜて、小判形に形を整えます。
3. フライパンにサラダ油を熱し、「2.」の両面と「1.」のにんじん、ミニトマトを焼きます。
4. 焼けたら皿に取り出し、フライパンに残った肉汁に「ケチャップ・中濃ソース・水」を入れ、ひと煮立ちさせてソースを作ります。
5. 野菜とともにお皿に盛り、ソースをかけて頂きましょう。
調理のポイント:
春雨はつなぎとして使用するため、少々固めに茹でましょう。ケチャップやソースの塩分は想像するよりだいぶ控えめなので、適量を守ればおいしく頂けます。
【1人分】
エネルギー:260kcal たんぱく質:13.3g
脂質:14.9g 炭水化物:16.7g
カリウム:380mg カルシウム:38mg
マグネシウム:25mg リン:130mg
鉄:1.6mg 亜鉛:2.3mg
βカロテン当量:1666μg ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB6:0.32mg ビタミンC:7mg
食物繊維:1.8g 塩分:0.9g
薬剤師
伊藤 あゆみ