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薬食同源タイトル画像岡希太郎先生
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第43話 キノコのビタミン

 天然のキノコは秋の味覚。人工栽培では栄養価が薄いとも言いますが、見捨てたものではありません。哺乳類の進化の過程で、秋は冬越しに備えて栄養を蓄えなくてはなりません。そのため体の代謝機能を高める季節でもあるのです。キノコ類に多いビタミンB群の出番です。

 ビタミンB群とは、B1、B2、B3(ナイアシン)、B6、B12の他に、葉酸とパントテン酸など色とりどり。それほど大事ということです。驚くべきことに、キノコにはB12を除くすべてが入っているのです。これらB群のビタミンが協力して代謝機能を高めれば、冬越しの準備が整います。

 今回は、キノコ以外の食べものにはなくて、キノコだけにあるビタミンB3のお話です。そのB3には、一般名でニコチン酸と呼ばれるものと、ニコチン酸アミド(別名ニアシン)と呼ばれる2種類がありますが、専門家もその違いに無頓着です。教科書には、ニコチン酸は植物型B3、ニコチン酸アミドは動物型B3ということぐらいしか書いてありません。

 植物でも動物でもどちらのB3を食べたとしても、体のなかで相互に変化するので、事実上同じものと考えられているのです。しかし、この考えは間違っていました。植物型は動物型に変化できますが、逆はほとんど起こらないのです。しかも今世紀になって更なる発見がありました。皮下脂肪などの脂肪細胞からニコチン酸受容体が見つかったのです。そして植物型B3であるニコチン酸の未知の部分に光が当たるようになりました。

 キノコを食べると、ニコチン酸が体に入り、ニコチン酸受容体に結合します。するとニコチン酸の作用が出るのですが、その作用はビタミンとしての作用とは全く違う作用です。代表的な作用として高脂血症の改善と血小板機能の抑制が重要で、これらの作用で血流が改善され、全身の物質代謝がスムーズに進行するようになるのです。

 残念なことに、ニコチン酸はキノコ類から摂る以外、上手に摂る方法がありません。動物型のニコチン酸アミドをいくら食べても、ニコチン酸にはなりません。サプリメントもみな動物型なので、ニコチン酸になりません。ニコチン酸を特に豊富に含むキノコは「シメジとマイタケ」、もっと多いのが「干しシイタケ」です。シメジやマイタケは味も良いので、秋の味覚としてたっぷりいただきたい貴重な食材です。

 最後に特記しておきたいことは、深く煎ったコーヒーがニコチン酸を含んでいることです。深煎り1杯にシメジ100グラム、マイタケなら50グラム相当のニコチン酸が含まれています。深く煎ったコーヒーにキノコと同じビタミンが入っているなんて、とても不思議なお話です。

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