ページの先頭です

ページ内移動用のリンクです
ヘッダーメニューへ移動します
サイト内共通メニューへ移動します
本文へ移動します


岡希太郎先生
ここから本文です

第62話 ミトコンドリア・イヴ

 私たちの身体は37兆個もの細胞からできています。生まれたときの細胞が分裂を繰り返しながら100年も生き続けるのは驚きです。もちろん年を取れば分裂は緩やかになりますし、死んでなくなる細胞もあります。それでも脳神経などは、子供の時の細胞がそのまま生き続けているそうです。

 私たちの祖先の細胞は現在の細胞とは違ってずっと短命でした。それがあるとき突然に降って湧いたように強くなりました。一体何が起こったのでしょうか。今から50年ほど前にその謎が解けて、ミトコンドリア・イヴと名づけられました。

 現代人の細胞には細胞核の遺伝子DNAの他に、全く別のDNAをもった小さなミトコンドリアがあります。「核にはないそのDNAはどこから来たのか?」長い間の謎でした。そこで研究者は大勢の現代人のミトコンドリアDNAを基に、ミイラや化石から分離した祖先のDNAを解析して、先祖の先祖に遡って行ったのです。

 すると、今から数十万年前のアフリカ大陸に、同じミトコンドリアDNAをもっていた1000人程度の女性に辿り着いたのです。この女性たちこそが「ミトコンドリア・イヴ」と呼ばれる、すべての現代人に共通の祖先なのです。それより前に遡ることは今のところ出来ていません。チンパンジーかも知れないし、もっと遡れば恐竜時代のネズミかも知れません。そんな祖先のミトコンドリアの中に、現代人とそっくりのDNAがあるとしても不思議ではないのです。

 さて、話を現実に戻しましょう。今よりずっと弱かった大昔の細胞に、あるときミトコンドリアが住みつきました。そして生まれた新型細胞は驚くほど丈夫になりました。生き続けるために成すべき困難な仕事を分担したからです。以前の細胞は周囲から栄養素を取り込みます。そしてそれをエネルギーに変える仕事をミトコンドリアが受けもったのです。

 ミトコンドリアがエネルギーを作れば、細胞は以前より楽になって長く生きられます。ミトコンドリアは細胞が生き続けることによって、新たな住処を探す手間が省けます。こうして新型細胞は両者にとって以前よりずっと住み心地が良くなったというわけです。

 さてさて、薬食同源との関連です。毎日何を食べたら健康でいられるかを考える時、ミトコンドリアとその他の細胞部分を分けて考えてみました。するとミトコンドリアを元気にするには、実はビタミンB群(1,2,3,6,12、葉酸、パントテン酸など)があればほぼ大丈夫。最近お馴染みのポリフェノールなどのサプリメントは必要ありません。

 一方その他の細胞部分にとって、人気サプリのポリフェノールは大事です。ミトコンドリアが排出する過剰な活性酸素を除去するために役立つからです。それと同時に緑茶とコーヒーに含まれているカフェインが、ポリフェノールと協力して慢性炎症を防ぐことも解ってきました。食後のお茶やコーヒーは食生活の習慣として癖になるくらいが良いのです。

 これまではあまり気にしなかったミトコンドリアを元気にするビタミンB群、寒さに向かうこの季節にこそとても大事な栄養素なのです。もっと詳しいことは薬剤師さんにお聞きください。

薬食同源

クラフト株式会社は「患者様のニーズに応え、質の高い医療サービスを提供し、地域社会から信頼される企業づくりを目指す」ことを基本理念とし、皆様の個人情報を厳正な管理のもと、適切に取り扱います。

ホームページからのお問い合わせでご入力いただくお客様情報は、SSL暗号化通信により保護されております。

ページの先頭へ戻る

クラフト株式会社 Copyright (c) KRAFT Inc. All Rights Reserved.
ページの終わりです